6.04.2011




"tarai (noda horo)"


親しい友人夫婦の引っ越し祝いには、
白くて明るい部屋に似合いそうな観葉植物の鉢植えをあげようか、
愛おしくて素朴な感じのする黄色いミニバラの苗をあげようか、
あんな花瓶やこんな食器をあげようか、
または美味しいもの……と迷いに迷ったけれど、
最終的に決めたのは
「たらい」でした。

我が家の「たらい」は、
ドリフで頭に落ちてくるタイプの、
つまり一般的な銀色の金物のタイプのあれだけど、
ふたりに贈った「たらい」は、
ふたりにたいそう似合う雰囲気の真っ白の琺瑯の「たらい」で、
あげた私自身がとてもいいものをあげたと勝手に満足しています。

この野田琺瑯の「たらい」。
大きめのサイズ感に、ゆったりした形も、滑らかな琺瑯の真っ白さも、
両側に取っ手が付いている姿も良い。
シンプルでおおらかな大きな「たらい」いっぱいに広がる琺瑯の白を見て
白にもいろんな白があるけれど、
この白は黄みがかっても青みがかってもいなく
ムラもなく均一な真っ白なのに
味わい深くて温かく、それでいて媚びもしていない良い色だと感じました。

そんなところがふたりにぴったりなのです。
末永くふたりを見守ってもらいます。