11.08.2012


Chilly morning

冬の朝は静かで眩しくて張りつめた感じがせっかく美しいのに、
起き抜けの布団の温かさもまた格別に気持ち良くて、
外に出て冬の空気を楽しみたいなんて気はあっさりと削がれてしまう。

それでも、学生の頃にやっていたコーヒーショップのアルバイトは
冬休みになると朝のシフトに入るのが好きで、
まだ陽が昇りきらない時間になんとか無理やり布団から這い出ると、
澄んだ空気のなか最寄り駅までの並木道を楽しんで歩いた。
店に着くといそいそとエプロンを着けて、
おーさぶい、と言いながらテラス席のテーブルと椅子を並べて、
マシンを立ち上げ、豆を挽いて、早朝にやってくる常連さんを待つ。
カウンターに立つと東向きのガラスのファサードが真正面で
陽が眩しかったのを思い出します。(もうだいぶ前の話だけど…)

その気持ち良さ。これからもっと寒くなるけど、
たまには暖かく着込んで朝の散歩に出かけるとか
そんな気持ちの余裕を持ちたい。